Spirit of Flamme—飯嶋真美の女性活躍とは【vol.4】現代日本の働き方

2020.12.02.

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Spirit of Flamme

Spirit of Flamme—飯嶋真美の女性活躍とは【vol.4】現代日本の働き方

こんにちは。フラームジャパンです。

前回のSpirit of Flamme−飯嶋真美の女性活躍とは 【vol.3】バブル崩壊〜現代 では、高度経済成長期を終え現代に至るまでの日本で、人々の働き方がどのように移ろい女性の働き方が変わってきたのかについてお話しました。

今回は現代に至るまでの女性活躍の歴史を踏まえて、現在の女性、そして人々の働き方とその価値観はどのようになっているのかについてお話させていただければと思います。


国際婦人年と法整備

本当に男女の差なく就業できている?

改正男女雇用機会均等法により、性別問わず就業の機会が与えられるようになった現在。

しかし実際の就業状況を見ると、vol.3でもお見せしたように男性と女性では大きな差が見られます。

各年齢階級における正規、非正規の内訳 男性 1988年~2019年(参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構各年齢階級における正規、非正規の内訳 男性 1988年~2019年

各年齢階級における正規、非正規の内訳 女性 1988年~2019年(参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構各年齢階級における正規、非正規の内訳 女性 1988年~2019年

こちらの資料から、現代における男女の雇用人数には大きな差異がない一方、正規・非正規雇用の割合に大きな開きがあることがわかります。

例えば2019年のデータでみると、男性の25~34歳雇用者数のうち非正規雇用は約15%。

一方女性では約37%もの人が、非正規雇用として働いています。

加えて35~44歳の非正規雇用者割合は、男性で約9%、女性では約52%となり、その差はさらに大きくなります。

また非正規雇用の割合が違えば、給与面でも差が出てきます。

男女間賃金格差(男=100)(参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構 男女間賃金格差(男=100)
※注1産業計、企業規模計、学歴計の所定内給与額
※注2 1975年以前は民営及び国・公営の事業所の集計、76年以降は民営事業所の集計。75年については、時系列比較用の試算値(76年と同じ調査対象で特別集計されたもの)が計算されている。図では、1975年の公表値に加えてこの試算値を1976年の値と接続して掲載した。
※注3 1972年以前はサービス業を除く産業計

こちらのグラフは男性の賃金を100としたときに、女性の賃金はどの程度になるかを示した資料です。

ご覧いただける通り、女性は男性の約74%程度の賃金しか得ていないということになります。

さらに、正規雇用者のみの賃金格差で見ても、おもしろい結果がわかります。

勤続年数別に見た正規雇用者の男女間賃金格差『大和総研調査季報』 2018年秋季号(Vol.32)(参照:勤続年数別に見た正規雇用者の男女間賃金格差 『大和総研調査季報』 2018年秋季号(Vol.32)

こちらの資料は、正規雇用者の勤続年数ごとの男女間賃金格差を示したグラフです。

こちらは「正規雇用者」に限定した数字でありながら、勤続年数0年の時点ですでに女性の賃金は男性の85%程度しかないということがわかります。

つまり、雇用形態に関わらず、女性の賃金は男性に比べて低くなってしまっているのです。

男女の雇用・賃金の差

法整備が進んだ裏でいまだ潜む問題

女性の雇用が法律で保障される一方、なぜ正規雇用は広がらず、賃金の格差が広がったのでしょうか?

下記資料は、女性の就業希望者の内訳です。

・結婚、産休、介護など女性に負担がかかるライフイベントが多いという要因

→男性が女性と共にライフイベントに向き合う習慣が未だにないことが考えられます。

・女性自身が正規雇用を希望していないという要因

→時間の融通が効きやすい非正規雇用を望む女性が多いことが考えられます。女性の就業希望者

(参照:女性の就業希望者の内訳(平成29年)男女共同参画白書(概要版)平成30年版

女性にかかる負担が多いとはいえ、そもそも「女性自身に男性と同じだけ働きたいという希望がない」という結果も多いことがわかります。

また、コース別雇用が多いというのも特徴の一つです。

日本では総合職と一般職や、総合職の中でもエリア限定総合職と転勤ありきの総合職とで分かれる「コース別雇用」が盛んです。

一般的に給与は、一般職>エリア限定総合職>総合職の順になり、一般職やエリア限定総合職は女性の比率が高いです。

そのため、新卒から男女間賃金格差が発生することが考えられます。

「働きたい」女性たちが働けない現状

本当は正規雇用で働きたい女性も多い

女性自身が非正規雇用を望んでいる現状がある一方、本当は正規雇用で働きたい人も多いことが挙げられます。

それでも彼女たちが非正規雇用を望むのは、正規雇用では長時間労働を強いられたり家族の理解が得られなかったりするためなのです。

フラームにも、独身のころや同世代の男性と同程度に働きたいと願いながらもうまくいかず、転職に悩んでいた人がたくさんいました。

フラームジャパンの女性MRの声を聞く

フラームジャパン_飯嶋真美

フラームを通して転職していった女性は全員新天地で結果を残していて、男性に負けず劣らず活躍しています。

こういった社会の通念にのみ込まれ、働きたくても十分に働けない女性を少しでも減らすことが、女性活躍の場を広げるうえで重要です。

女性活躍の歴史④現代日本の働き方のまとめ

女性活躍の浸透と新たな課題の見えた時代

いかがでしたでしょうか?今回は、現代日本の働き方とそれに伴う現代の女性活躍の在り方についてまとめていきました。

一世代前と比べると、女性が活躍できる場が多く、キャリアウーマンとして働いている女性も多くなりましたが、実際はまだまだ、男性と女性の間に差があることをお分かり頂けたと思います。

 

バブル崩壊から現代の間では、男女雇用機会均等法が成立され、女性が職業を選べるきっかけとなる出来事があり、そこから現代にかけて、さらに女性の「就業」は当たり前の価値観となってきました。

 

しかし、就業人数で見ると男女の差はなかったものの、給与面や正規雇用と非正規雇用の部分に差があることが挙げられます。

現代では多くの女性が働き、女性活躍の場が増えてきたことは大いなる一歩ですが、女性のやむ終えない「時短勤務」などが新たな課題として見られるようになりました。

「本当は働きたいけど、(育児・産休・介護など女性に負担のかかる)ライフイベントが多く長く働けない」という女性、実は正規雇用で働きたいと考えている女性は多いです。

この問題には、家族の理解、周りの人のサポートが必要不可欠です。

女性活躍の場が広がり、職業の選択肢も増えた現代では、男女問わず多くの方が、意識を改善し真剣に考えていかなくてはなりません。

今まで以上に「女性活躍」と真摯に向き合い、私たちにできることは何かを考え、また今後も考え続ける必要があります。

次回は、これからの日本で私たちができること、すべきことを考察していこうと思います。

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

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2020.12.02.

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こんにちは。フラームジャパンです。

前回のSpirit of Flamme−飯嶋真美の女性活躍とは 【vol.3】バブル崩壊〜現代 では、高度経済成長期を終え現代に至るまでの日本で、人々の働き方がどのように移ろい女性の働き方が変わってきたのかについてお話しました。

今回は現代に至るまでの女性活躍の歴史を踏まえて、現在の女性、そして人々の働き方とその価値観はどのようになっているのかについてお話させていただければと思います。


国際婦人年と法整備

本当に男女の差なく就業できている?

改正男女雇用機会均等法により、性別問わず就業の機会が与えられるようになった現在。

しかし実際の就業状況を見ると、vol.3でもお見せしたように男性と女性では大きな差が見られます。

各年齢階級における正規、非正規の内訳 男性 1988年~2019年(参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構各年齢階級における正規、非正規の内訳 男性 1988年~2019年

各年齢階級における正規、非正規の内訳 女性 1988年~2019年(参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構各年齢階級における正規、非正規の内訳 女性 1988年~2019年

こちらの資料から、現代における男女の雇用人数には大きな差異がない一方、正規・非正規雇用の割合に大きな開きがあることがわかります。

例えば2019年のデータでみると、男性の25~34歳雇用者数のうち非正規雇用は約15%。

一方女性では約37%もの人が、非正規雇用として働いています。

加えて35~44歳の非正規雇用者割合は、男性で約9%、女性では約52%となり、その差はさらに大きくなります。

また非正規雇用の割合が違えば、給与面でも差が出てきます。

男女間賃金格差(男=100)(参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構 男女間賃金格差(男=100)
※注1産業計、企業規模計、学歴計の所定内給与額
※注2 1975年以前は民営及び国・公営の事業所の集計、76年以降は民営事業所の集計。75年については、時系列比較用の試算値(76年と同じ調査対象で特別集計されたもの)が計算されている。図では、1975年の公表値に加えてこの試算値を1976年の値と接続して掲載した。
※注3 1972年以前はサービス業を除く産業計

こちらのグラフは男性の賃金を100としたときに、女性の賃金はどの程度になるかを示した資料です。

ご覧いただける通り、女性は男性の約74%程度の賃金しか得ていないということになります。

さらに、正規雇用者のみの賃金格差で見ても、おもしろい結果がわかります。

勤続年数別に見た正規雇用者の男女間賃金格差『大和総研調査季報』 2018年秋季号(Vol.32)(参照:勤続年数別に見た正規雇用者の男女間賃金格差 『大和総研調査季報』 2018年秋季号(Vol.32)

こちらの資料は、正規雇用者の勤続年数ごとの男女間賃金格差を示したグラフです。

こちらは「正規雇用者」に限定した数字でありながら、勤続年数0年の時点ですでに女性の賃金は男性の85%程度しかないということがわかります。

つまり、雇用形態に関わらず、女性の賃金は男性に比べて低くなってしまっているのです。

男女の雇用・賃金の差

法整備が進んだ裏でいまだ潜む問題

女性の雇用が法律で保障される一方、なぜ正規雇用は広がらず、賃金の格差が広がったのでしょうか?

下記資料は、女性の就業希望者の内訳です。

・結婚、産休、介護など女性に負担がかかるライフイベントが多いという要因

→男性が女性と共にライフイベントに向き合う習慣が未だにないことが考えられます。

・女性自身が正規雇用を希望していないという要因

→時間の融通が効きやすい非正規雇用を望む女性が多いことが考えられます。女性の就業希望者

(参照:女性の就業希望者の内訳(平成29年)男女共同参画白書(概要版)平成30年版

女性にかかる負担が多いとはいえ、そもそも「女性自身に男性と同じだけ働きたいという希望がない」という結果も多いことがわかります。

また、コース別雇用が多いというのも特徴の一つです。

日本では総合職と一般職や、総合職の中でもエリア限定総合職と転勤ありきの総合職とで分かれる「コース別雇用」が盛んです。

一般的に給与は、一般職>エリア限定総合職>総合職の順になり、一般職やエリア限定総合職は女性の比率が高いです。

そのため、新卒から男女間賃金格差が発生することが考えられます。

「働きたい」女性たちが働けない現状

本当は正規雇用で働きたい女性も多い

女性自身が非正規雇用を望んでいる現状がある一方、本当は正規雇用で働きたい人も多いことが挙げられます。

それでも彼女たちが非正規雇用を望むのは、正規雇用では長時間労働を強いられたり家族の理解が得られなかったりするためなのです。

フラームにも、独身のころや同世代の男性と同程度に働きたいと願いながらもうまくいかず、転職に悩んでいた人がたくさんいました。

フラームジャパンの女性MRの声を聞く

フラームジャパン_飯嶋真美

フラームを通して転職していった女性は全員新天地で結果を残していて、男性に負けず劣らず活躍しています。

こういった社会の通念にのみ込まれ、働きたくても十分に働けない女性を少しでも減らすことが、女性活躍の場を広げるうえで重要です。

女性活躍の歴史④現代日本の働き方のまとめ

女性活躍の浸透と新たな課題の見えた時代

いかがでしたでしょうか?今回は、現代日本の働き方とそれに伴う現代の女性活躍の在り方についてまとめていきました。

一世代前と比べると、女性が活躍できる場が多く、キャリアウーマンとして働いている女性も多くなりましたが、実際はまだまだ、男性と女性の間に差があることをお分かり頂けたと思います。

 

バブル崩壊から現代の間では、男女雇用機会均等法が成立され、女性が職業を選べるきっかけとなる出来事があり、そこから現代にかけて、さらに女性の「就業」は当たり前の価値観となってきました。

 

しかし、就業人数で見ると男女の差はなかったものの、給与面や正規雇用と非正規雇用の部分に差があることが挙げられます。

現代では多くの女性が働き、女性活躍の場が増えてきたことは大いなる一歩ですが、女性のやむ終えない「時短勤務」などが新たな課題として見られるようになりました。

「本当は働きたいけど、(育児・産休・介護など女性に負担のかかる)ライフイベントが多く長く働けない」という女性、実は正規雇用で働きたいと考えている女性は多いです。

この問題には、家族の理解、周りの人のサポートが必要不可欠です。

女性活躍の場が広がり、職業の選択肢も増えた現代では、男女問わず多くの方が、意識を改善し真剣に考えていかなくてはなりません。

今まで以上に「女性活躍」と真摯に向き合い、私たちにできることは何かを考え、また今後も考え続ける必要があります。

次回は、これからの日本で私たちができること、すべきことを考察していこうと思います。

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

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