女性MRコンサルのフラームジャパンのインタビューページ

INTERVIEW

インタビュー

製薬業界を牽引するエグゼクティブの方々。
これまでの貴重なキャリアヒストリーや、ダイバーシティ推進が描く未来について、
インタビュー形式でお話を伺いました。

ヘルスケア業界から変革を
グローバル視点での女性リーダー育成

executive interview

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
生産・物流部門長/ 愛知工場長
B-NOW Executive Sponsor/HBA Tokyo Lead

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 井村 佐をり

※取材撮影日:2025年3月

インタビュイー人物画像
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PROFILE



大学卒業後、P&Gにて安全衛生管理、人事、製造リーダー業務に従事。その後、2013年にブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)へ入社し、生産管理や組織開発の分野で豊富な経験を積む。
2018年にはBMSアメリカ本社に赴任し、Global Supply Chain Strategy & Process Excellence Leadとしてグローバルサプライチェーンの戦略策定やプロセス改善を推進。帰国後は愛知工場長として、日本市場の安定供給と品質管理を牽引し、2021年より物流生産部門長として製造・供給網の最適化を担う。
また、ダイバーシティ推進にも積極的であり、HBA Tokyoの発起人として、日本における女性リーダーの育成・支援活動を推進、強化している。


 

【経歴】



・P&Gジャパン
https://jp.pg.com/
安全衛生管理、人事、製造リーダー
・ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 https://www.bms.com/jp
生産・物流部門長/ 愛知工場長
・B-NOW Executive Sponsor/ HBA Tokyo Lead http://www.hbanet.org


※撮影当時:2025年3月

INTERVIEW

インタビュー

製薬業界における女性のキャリア形成とリーダーシップ育成を支援するため、2024年2月に正式に発足した HBA(Healthcare Businesswomen’s Association) Tokyo Chapter

この取り組みは、ヘルスケア業界全体のダイバーシティ推進を加速させる重要な一歩となっています。

 

その中心人物の一人である 井村佐をり氏と飯嶋は、HBAを通じて熱く議論を交わす機会を重ねてきました。

そこで今回、フラームジャパンは、HBAが目指す未来、製薬業界における女性活躍の現状と課題、そしてヘルスケア業界の変革に向けた展望を掘り下げるための特別インタビュー を実施しました。

本対談では、井村氏のキャリアやリーダーシップ論をはじめ、HBAを日本に立ち上げた背景やその意義、そして製薬業界における女性比率の向上に向けた具体的な取り組みについてお話を伺います。

HBAが日本のヘルスケア業界にもたらす影響と、その未来像について、ぜひご一読ください。

HBAの理念や日本での展開について深く語り合う中で、「まずはこの取り組みをより多くの人に広めたい」という強い共通の想いが生まれました。

 

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 井村 佐をり

HBAとの出会いから生まれた対話 – 未来の女性リーダー育成に向けて

  

飯嶋:HBA(Healthcare Businesswomen’s Association、以下HBA)の取り組みは、本当に素晴らしいですね。
「ヘルスケア×女性キャリア」 というテーマは、私自身も長年取り組んできた課題ですが、一企業の枠を超えて業界全体で推進していくことの重要性を常に感じてきました。
 
その中で、井村さんは、HBAが横のつながりを生み出し、日本にその理念を根付かせようと尽力されていることは、非常に大きな意義があると感じています。
まずは井村さんとHBAとの出会いについてお聞かせいただけますか?
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 井村 佐をり

 

 井村HBAとの出会いは、アメリカ赴任時のことでした。BMSのアメリカ本社で働いていたとき、B-NOW(BMSの女性活躍を推進する社内ネットワーク)の友人の勧めでHBAのイベントが開催されていることを知りました。最初は、製薬業界のネットワーキングイベントの一つという程度の認識でしたが、実際に参加してみると、その場には多くの企業の女性リーダーや業界を牽引する方々が集まっており、女性のキャリア形成やリーダーシップに関する活発な議論が行われていました。
 
特に印象的だったのは、HBAの活動が単なる女性のエンパワーメントに留まらず、「業界全体の多様性を促進し、より良い組織文化を築く」という目的を持っていたことです。ダイバーシティを強化することで企業の競争力が向上するという考え方は、当時の私にとって共感する部分が多かったです。
 
飯嶋:なるほど。日本ではそのように会社の垣根を越えて集まることはあまりないことですよね。HBAは具体的にどのような活動を行っているのでしょうか?
 

井村HBAはアメリカで始まった非営利団体で、女性活躍推進を応援、強化するという目的を持っています。そのためにリーダーシップを取れる機会を提供し、企業を巻き込みながら勉強や教育、賞賛する機会を提供するということで、世の中にインパクトを起こそうとしています。

アメリカでは非常に活発で、様々な拠点がありますが、現在はグローバルに拡大していくことを強化しています。実際に日本と同時期にスペインやベルギーで立ち上がったり、EC加盟国のほとんどに存在していたりと、全世界で活動促進している団体です。
 
飯嶋:アメリカではじまり、世界各国で活動が広まっているのですね。では、なぜHBAを日本に立ち上げようと思ったのでしょうか? 立ち上げの背景を教えてください。
 

井村実は日本帰国後は、新型コロナウイルスの影響でオフラインイベントがほとんどできない状態だったのですが…、緩和された時にふと、アメリカのHBAで見た世界を実現したいと思ったんです。特に、日本ではまだ女性リーダーの数が限られており、「ロールモデルがいない」「キャリアパスが見えづらい」という声を多く耳にしていました。

 
その状況を打破したかった想いで、まずはBMSの社内ネットワークを活用し、同じ課題意識を持つ仲間を募ることから始めました。そうすると他企業のメンバーからも賛同していただき、6名のコアメンバーで日本支部の立ち上げを進めました。
 
飯嶋:そのような課題感を持っている方が、本当に多い業界ということですよね。立ち上げの過程で特に印象的だったことはありますか?
 

井村やはり、最も驚いたのは「こんな活動を待っていた!」という反響が想像以上に多かったことです。HBA Tokyoは2024年2月に正式にキックオフしましたが、わずか数ヶ月で会員数が60名から450名に増えました。これは、ヘルスケア業界の中で女性活躍推進に対するニーズが非常に高いことを示していると思います。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 井村 佐をり

 

飯嶋:本当に素晴らしい反響ですね。HBA Tokyoの急成長は、ヘルスケア業界における女性リーダーの育成とキャリア支援の必要性が、いかに切実なものであるかを示していますね。
 
私たちフラームジャパンも、これまで女性のキャリア形成を支援する中で、「ロールモデルの不足」や「管理職へのステップアップの壁」といった課題に直面してきました。特に、製薬業界ではコマーシャル部門MRで女性比率が圧倒的に低いため、キャリアパスが見えづらいことが昇進の障壁になっています。
 
HBAの取り組みを通じて、こうした課題に対してどのような変化をもたらせるとお考えでしょうか?また、実際の現場で感じる日本特有の課題についてもお聞かせいただけますか?

 

 井村HBAの活動を通じて、多くの企業のリーダーたちと意見交換を行う中で、日本では制度の整備は進んできたものの、「カルチャーの醸成(ボトムアップ)」が追いついていないという声をよく耳にします。昨年10月に実施したディスカッションの場でも、特に外資系企業のリーダーたちからは「制度はあっても、文化が根付いていない」との指摘がありました。
 
この課題に対して、HBAでは企業ごとの実体験を共有する場を提供しています。それぞれの企業が試行錯誤しながら、どのように女性のリーダーシップを育成し、組織文化を変革していけるかを学び合う場になっているのです。
 
飯嶋:なるほど。単に制度を整えるだけではなく、組織文化そのものを変えていくことが、持続的なダイバーシティ推進の鍵 であると私も感じています。
HBAの取り組みを通じて、女性MRのキャリア形成にどのような変革をもたらせるとお考えでしょうか? 
 
 

井村日本では営業職、特にMRの働き方には改善の余地があると感じています。実は、アメリカではMRは非常に人気のある職種で、その理由のひとつが「フレキシブルな働き方が可能である」という点にあると思います。日本の医薬品業界では、現在も「夜帯に行うセミナー」や「土日の講演会」が当たり前とされ、医師のスケジュールに合わせる形でセッションが組まれていると思います。

しかし、近年では医師すらも「働き方改革」を意識する動きがあり、MRのフレキシブルな働き方を実現するためには、医師側の協力も不可欠だと思います。土日や夜間に必ずMRが出席しなければならない状況では、育児中のMRは、参加ができないですよね。
業界全体として、より柔軟な働き方が可能な環境を作ることが、これからの課題だと認識しています。
 
飯嶋:本当に、女性がキャリアを継続でき、リーダーシップを発揮できる環境づくりが求められていると思います。そういう環境の中で、HBAの取り組みは今後の課題としてどのような点を重視されていますか?
 

井村ヘルスケア業界は、人々の健康を支える仕事です。その現場で働く人々が、自身の健康やワークライフバランスを保てていなければ、質の高い医療やサービスを提供することは難しくなります。特に、現在では新しく医師になる方の半数以上が女性であり、看護師や薬剤師も女性の割合が高い業界です。

 
このような状況の中で、女性がキャリアを継続し、リーダーシップを発揮できる環境を整えることは、業界全体の発展に直結すると考えています。HBAを通じて、こうした意識を広げ、より多くの企業が女性活躍を推進できるような環境づくりに貢献していきたいと思っています。
 
 

 キャリアの転機と挑戦

  

飯嶋:おっしゃる通り、HBAの取り組みが、そうした環境づくりの大きな一歩になっていると感じます。
 
こうしてHBAへの考え方や視点を伺うと、井村さんご自身のリーダーとしての考え方や、そのバックグラウンドがとても気になります。
 
そこで改めて、井村さんご自身のキャリアについてお伺いしたいのですが、これまでどのような道のりを歩まれ、現在のポジションに至ったのでしょうか?
 
井村私のキャリアのスタートは製造現場です。前職は紙関連製品を製造するメーカーで安全衛生管理を行っていました。
それが次第に人事、製造のリーダー業務にも関わるようになりました。BMSへ転職した2013年からも前職の知見を活かせるポジションを担っていましたね。
 
BMSに入社した当初は、人事のビジネスパートナーと生産改善のリーダーとして、組織運営の視点で工場の改善を進める仕事を行っていました。
 
私の根幹には、「組織の文化と能力を向上し、ビジネスの結果に貢献する」という想いがあり、最適なポジションであったことは確かです。ただ、キャリアの方向性を決める際に、以前からの夢の1つであった「工場長を目指す」という道を選択し、生産物流部門のキャリアに進みました。
 
飯嶋:製薬会社は、薬を多くの患者さんのもとへ届けるという重要な役割を担っていますが、開発をするだけでなく、それを確実に流通させ、安定的に供給することも企業としての大きな使命ですよね。
 
その中で、井村さんが担われているBMSの生産物流部門は、まさに会社の根幹を支える重要なポジション だと思います。改めて、現在のお仕事の魅力や、やりがいについてお聞かせいただけますか?
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 井村 佐をり

 

井村まず、私は「製造現場こそが会社の中核である」という考えを持っています。研究開発部門がどれほど素晴らしい新薬を開発しても、最終的に患者さんの手元に届かなくては意味がありません。
その中で、生産物流部門は、医薬品を安定して供給するために、非常に複雑なサプライチェーンを管理しています。原薬の製造から最終製品のパッケージング、品質検査、そして患者さんのもとへ届けるまでの全プロセスがスムーズに進むようにする。日本市場の患者さんたちに受け入れていただける品質を担保して世の中に供給することが愛知工場の役割だと思っています。
とてもシンプルな原則ですが、「決められたことを、決められた通りにやる」ということです。ただ、それを徹底するのは決して簡単なことではありません。なかなか全てのロットが品質良くオンタイムに工場にくることはないんです。その反面、工場で働くメンバーは本当に患者さんにいいものを届けたいという想いでコミットメントしてくれています。私たちは私たち自身で、この仕事に誇りを持っていますし、その中でモノ作りができている多幸感を認識しています。
 

アメリカ赴任の経験 – リーダーシップ論

  

飯嶋:井村さんのリーダーシップには、アメリカ赴任の経験が大きく影響していると伺いました。その点について詳しく教えていただけますか?
 
井村前提として私は、留学や赴任経験もない中で、2018年に初めてBMSを通じてアメリカに住んで、働くという経験をさせていただきました。その中で、ダイバーシティのパワーを体感しましたね。アメリカは「人種のるつぼ」というだけあって、様々な価値観を持つ方がいて、それが社会や組織でどれだけのパワーを与えるかということを学びました。その経験が今の私のリーダーシップ論の根幹になっています。
 
飯嶋:具体的にどのようなエピソードがありましたか?
 
井村まず会議が違います。アメリカではどんな職位の人であっても自由に意見が交わされていました。「あなたはどう考えるのか?」と常に問われ、自分の意見を発信することを応援してくれる文化があったんです。また、リーダーの役割も日本とは大きく異なり、指示を出して管理するのではなく、「チームの成功を支える存在」として機能していました。常に個人の「描きたいキャリア」「手にしたい経験」を把握していて、案件ごとに綺麗にマッチングしていました。この視点の違いは、私にとって非常に大きな学びでした。
 
飯嶋:そのような経験が今の工場運営にも反映されているのですね。
 
井村そうですね。例えばこれまでは、工場長がスクリーンに近い席、という決まりがあったのですがすぐに撤廃しました。自由席にしたんです。工場長というのは確かに工場の中では1番職位が高いですが、結局チームの1人でしかないと…。そのような意識をメンバーにも浸透させていきました。

 

飯嶋:そのような取り組みは組織にどのような変化を生み出したのでしょうか?
 
井村実際、目に見える形でメンバーの意識が変わっていきました。以前は「指示を待つ」という姿勢が強かったのですが、今では「どうすればもっと良くなるか」を自発的に考えるようになっています。一人一人が積極的に意見を発信していますし、こうした姿勢が、工場全体の改善スピードを加速させていると感じます。
 
飯嶋:リーダーとしての役割の変化を感じますね。
 
井村そうですね。チームが自立し、互いに支え合う環境を作ることがリーダーの本当の役割であり、一人一人が最大限活躍することでダイバーシティのパワーを社会へのインパクトに変えることができると思っています。
 
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 井村 佐をり

 

 

 

 

 

HBAの未来

  

飯嶋:井村さんのこれまでのキャリアを伺い、ご自身の経験や想いが、HBAの活動にも強く反映されていることを改めて感じました。
 
HBAの日本におけるこの活動には、大きな意義があり、今後さらなる挑戦が求められるのではないでしょうか。
 
そこで、井村さんがHBAを日本に広める中で描いている、目標やビジョンについてお聞かせいただけますか?
 

 

井村HBAの活動を通じて、まずは「ロールモデルがいない」「女性リーダーが少ない」といった声がなくなることを目指しています。しかし、さまざまな企業や業界のリーダーたちと意見を交わす中で、HBAの活動が単なる企業内のダイバーシティ推進に留まらず、より大きな社会課題にインパクトを与えられる可能性を感じています。
 
いずれは、ヘルスケア業界全体で、性別を問わず一人ひとりが最大限のポテンシャルを発揮できる環境を整えることが私の理想です。その先には、ヘルスケア業界だけでなく、他の業界においても「ヘルスケア業界の取り組みが参考になる」と思われるような、ロールモデル的な存在になれることを願っています。
 
 
飯嶋:確かに、HBAのような組織が、他の業界にも波及する可能性は大いにありますよね。
 
井村はい、先ほどお伝えしたように私自身もHBAの反響には驚いています。これは、ヘルスケア業界の中で「女性活躍をもっと推進したい」「学びの場を持ちたい」というニーズが非常に高いことの表れということを示していることはもちろん、これまでになかった「女性活躍」と「ヘルスケア業界の成長」を掛け合わせたコミュニティとして、多くの人に受け入れられているのだと思います。
HBAでは「待ちの姿勢」ではなく、積極的に課題解決に向けて動くことを大切にしています。現在、各企業が直面している課題を持ち寄り、実際に解決策を模索し、企業ごとの取り組みに活かせるような形にしていきたいです。
また、より多くの企業がHBAに関わることで、企業文化の変革が促進されることを期待しています。女性がキャリアを築きやすい環境が整えば、結果として企業の成長にもつながる。HBAがその橋渡し役となることで、業界全体の競争力を高めることができると信じています。
 
 
飯嶋:HBAの活動を通じて、井村さんはどのような未来を描いていますか?
 
井村私は、HBAが単なる女性支援の枠を超え、「企業の成長」「業界の発展」「社会全体の変革」に寄与する存在になれると考えています。
女性が活躍しやすい環境を作ることは、企業の競争力を高め、最終的にはより良い医療を提供することにつながる。そのために、HBAは今後も学びの機会を提供し、企業間のつながりを強化し、より実践的な活動を推進していきます。
 
最終的な目標は、「ヘルスケア業界において、性別や立場に関係なく、一人ひとりが最大限の力を発揮できる環境を作ること」。そして、その成功事例が他業界にも波及し、より多くの人が自分らしく働ける社会を実現できることを願っています。
 

 

 

 

 

 

 

HBA×Flamme Japan 

  

飯嶋:フラームジャパンでは、創業当初から「女性MR」に向き合ってきました。
私の前職も含めると15年以上、この問題と向き合ってきましたが、その中でも、HBAの取り組みというのは、私にとっても画期的なものでした。
 
これから一緒に取り組みができることをとても楽しみにしています。
 
 
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社 井村 佐をり

 

井村もちろん、企業や組織の文化を変革していくことも重要ですが、前提として、一人ひとりの成長意欲が不可欠だと考えています。HBAに集う方々は、意識の高い方が多いですが、現在450名の会員を抱える中で、今後どのようにこの取り組みを広げ、業界全体にインパクトを与えていくかが鍵 になると思っています。
そして、これからの成長には、より多くの方々の協力が不可欠です。例えば、フラームジャパンは女性活躍推進の中でも「女性MR」に特化した専門的な知見を持つ企業 です。企業の一社員としての視点ではなく、御社を通じて集まってくる多くの女性MRのリアルな声やデータが、HBAの活動にとって貴重な情報源となると感じています。
加えて、HBAに所属していないヘルスケア企業の中でも、フラームジャパンのパートナー企業は女性の活躍を非常に重視しています。こうした企業との連携も、ぜひ一緒に進めていければと思っています。
今回のインタビューを通じて、HBAの活動がさらに一歩前進し、より大きな社会的インパクトを生み出す未来が見えてきました。 これからの展開がますます楽しみです。ぜひ一緒に、この取り組みを推進していきましょう。
 
飯嶋:ありがとうございます。私も、これからHBA Tokyoが、根本的な課題解決の突破口を開いてくれるのではないかとわくわくしています。
 
これまで、女性MRは数の上で圧倒的に少数派でした。しかし、HBA Tokyoの取り組みと、現場の声を集約して女性MRのボトムアップを推進してきたフラームジャパンが交わることで、これまでにないダイナミックな変革が生まれると確信しています。このコラボレーションが、一人ひとりのポテンシャルを最大限に引き出し、ヘルスケア業界全体に新たな潮流を生み出す原動力となるでしょう。ここから、業界の未来を塗り替えるような大きな変革が始まることを、私自身強く感じています。井村さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。今後の展開がますます楽しみです。
 

編集後記

 

今回のエグゼクティブインタビューでは、HBA Tokyoの発起人であり、製薬業界における女性リーダーの育成に尽力されている 井村佐をり様をお迎えし、日本のヘルスケア業界における女性活躍推進の課題と可能性 についてお話を伺いました。

井村様がHBAを日本で立ち上げた背景には、単なるダイバーシティ推進を超え、業界全体の変革を生み出すための強い想い があります。アメリカ赴任時に体感した「ダイバーシティの力」、そして「ボトムアップでカルチャーを変える重要性」は、日本のヘルスケア業界においても示唆に富むものであり、HBAの活動がまさにその架け橋となっていることを改めて実感しました。

また、フラームジャパンとHBAの協力が生み出すケミストリー によって、特にコマーシャルにおいて、女性MRのキャリア形成の課題を解決し、業界全体の意識改革を推進できる可能性があると強く感じました。HBA Tokyoとフラームジャパンが連携し、多くの企業やヘルスケアで働く女性とともに「次世代の女性リーダーを育成する」ための実践的なアクションを展開していく ことで、より大きな変革を生み出すことができるでしょう。

今回のインタビューを通じて、女性のキャリア形成だけでなく、ヘルスケア業界そのものの未来を切り拓くための大きなヒントを得ることができました。ここから生まれる新たな取り組みが、業界全体の革新につながることを期待しています。

井村様、お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。これからともに変革にチャレンジできることを誇りに思います!

 

フラームジャパン株式会社 代表取締役 飯嶋真美